投資と投機、ギャンブルの違いついて~保険はギャンブル!?~

投資 保険

皆さんこんにちは保険、証券、投資信託を販売しない独立系ファイナンシャルプランナーの山本です
本日は投資と投機、ギャンブルについてお話をしたいと思います

先生
先生

みなさん突然ですがギャンブルはお好きですか?

受講生
受講生

えっ?ギャンブルとかしたことないです!!
怖いし損するイメージしかなく・・・

先生
先生

本当にやったことないですか?
もしかしたら気が付かないうちにギャンブル商品を買っているかもしれませんよ

受講生
受講生

どういうこと??
私は競馬もパチンコもやったことないし・・・

先生
先生

今日はお金を投じて稼ぐための方法にギャンブルと投機と投資があることを勉強しましょう!

 

この記事でわかること
・投資と投機、ギャンブルの違いがわかります
・保険が宝くじやギャンブルと同じということがわかります

 

この記事の内容
・投資、投機、ギャンブルについて
・保険は投資?ギャンブル??

お金を稼ぐためにお金を投じるにも3つの種類があることを理解したうえで正しい投資活動を行いましょう!

ギャンブル大好き日本人

日本人は昔から非常にギャンブル好きと言われています

ギャンブルと言えばパチンコ、競馬、カジノなどが思い浮かぶと思います
実はこれら公営ギャンブルやパチンコ以外に皆さんが無意識のうちにやっているものがあります

先生
先生

それは保険と宝くじです!!??

受講生
受講生

えっ??
保険と宝くじ!!
確かにそれなら両方やったことあります!!

えっ?何で保険が??なんで宝くじ??とお思いかもしれません

そこでなぜ保険と宝くじがギャンブルにカテゴライズされるかをお話ししたいと思います

本日のタイトルである投資と投機、ギャンブルについてですが定義づけとしては以下のようになっています

投資: 将来が有望な対象先に長期的に資金を投じること(プラスサムゲーム)
投機: 資産が動く方向を予測し上がるか下がるかにかけて売買を行うこと(ゼロサムゲーム)
ギャンブル:結果が偶然に左右されるゲームや競技に対して金銭をかける行為のこと(マイナスサムゲーム)

ちょっと分かりにくいですよね具体的に例を挙げてみたいと思います

投資とは

まず投資についてお話をします。具体的な例で株式投資と不動産投資について説明します。

株式投資は皆さんご存知の通り会社に対して資金を投資し配当や株価の値上がりで利益を得る行為です。
投資先となる会社について考えてみましょう。ここでは身近な例でパン屋さんにあげたいと思います。
パン屋さんがパンを作る前の工程を見ていきましょう。

①まず小麦畑の方が小麦を育てます。②育てられた小麦は加工されて小麦粉になります。③その小麦粉をパン屋さんが仕入れてパンにしてお客様に販売をしています
これらの過程では元々は小麦の種だったものが小麦という商品となり、加工され小麦粉と商品となり、最後パンという商品となり着実に付加価値を生み出し資産が作られています。

次に不動産について考えてみましょう。
大家さんは不動産を購入し、入居者の方が快適に進めるようリフォームを行ったり水回りを綺麗にして入居者さんに貸し出すことにより家賃という対価を生みだすことができます。

これらのように投資は時間がかかるものの最初に投資した資金が長期的に考えた場合に企業が生み出した付加価値によってプラスのリターンが得られるものであります。
投資は長期的に付加価値が生み出されるのでプラスサムゲームの部類に入ります

投機とは

次に投機について考えてみたいと思います

投機はFXや短期の株式売買のように今日買って明日売るなど短期的な期間で売却益を得る活動のことを言います。
FX を例にとって考えてみたら分かりやすいのですが、1ドルを100円で買い1ドル110円で売却をしましたその方から見ると10円利益を得たように見えます。一方その裏では1ドルを110円で買って1ドルを100円で売り10円損した人はいるので市場参入している方の合計はプラスマイナスゼロになります。これをゼロサムゲームといいます。
株式も先ほどの投資のように何年もかけて企業の生み出す付加価値のリターンを得る活動と違って1日2日など短期で売買するケースは参加者の利益はプラスマイナスとなるためゼロサムゲームといい投機のカテゴリーに入ります 

ギャンブルとは

最後にギャンブルについて考えてみたいと思います。

先にお話しした定義の通り結果が偶然に左右されるゲームや競技に対して金銭をかける行為です。
つまり競技やゲームの主催者(胴元)がいて彼らがゲーム競技に対する経費を掛け利益を取るため投じたお金がトータルで見た時にマイナスになることを言います。

例えばパチンコの還元率は80%から90%です。還元率は店によって変わります
公営ギャンブルである競馬は馬券を買った総額の払い戻しは70%から80%です
宝くじは何と買った総額の50%ぐらいしか還元されません

それでは保険はいったい何パーセントぐらいでしょうか
下の表は生命保険国内最大手の日本生命。損害保険日本国内最大手の東京海上日動の親会社の決算資料です。生命保険は保険金支払いの他に年金、、給付金、解約返戻金があるので単純に計算できませんが、保険料等収入5.3兆円に対し、保険金等支払金は4.6兆円(保険金だけなら1.2兆円)と86.7%(これには年金や終身保険などの積立が含まれています)
損害保険は保険料収入2兆円に対し、発生保険金1.2兆円と60%の払い戻しになっています。

不謹慎な表現になりますが、これらのデータよりわかるように保険は偶然に事故や入院、万一のことが起こった際など不幸なことが発生した際に儲かる(当たる)商品です。
しかし、加入者全体で見た時には胴元(保険会社)が勝つゲームなので3つのカテゴリの中ではギャンブルとなります。

まとめ

お金を投じてリターンを求める活動には3種類に分かれる

投資(
プラスサムゲーム):株や不動産の長期保有で付加価値からリターンを得る
投機(ゼロサムゲーム):短期の株の売買や FX のように参加者の中で限られたパイを取り合う
ギャンブル(マイナスサムゲーム):競馬やパチンコ、保険、宝くじなど胴元(主催者)しか勝たないゲーム


保険がマイナスサムゲームなら保険入らない方がいいじゃないかとお思いの方がいらっしゃるかもしれませんがもちろん保険は社会的に必要なものです。

なぜなら年間10万円の保険料で何億円もの賠償を保険会社が肩代わりしてくれる商品や何千万もの死亡保険金を受け取れる万一事故が起きた際に一家が路頭に迷わないよう安心を提供してくれる社会的な意義があるものだからです

ただその保険もかけすぎには注意です。なぜならここで見ていただいて分かったように保険は確率論的に絶対に儲からない商品になっているからです。
真に必要な保障のみに保険をかけることが資産形成には欠かせないということを分かっていただければと思います。 

生命保険は必要か不要かという記事はこちらをご覧ください
また医療保険について必要か不要かという記事もこちらで記載しているのでぜひご覧ください

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